電話対応

警察官と言われても電話では確認できないので個人情報は教えません!

投稿日:2017年7月21日 更新日:


 
 
病院には警察からの電話が入ることが時々あります。

おもに、自宅で死亡した患者さんの担当医師宛の電話で、
その患者さんの生前の病状の確認などです。

医師が不在の場合は看護師長に対応していただきます。

事件がらみの場合もありますが、
ほとんどは、カルテ開示担当の看護師さんにお繋ぎしています。
 
 
ほんの短時間ではありますが、

何十人もの警察の方とお話をした経験上、
警察の方の話し方の雰囲気は、
なんとなく分かるようになってきました。
 
 
ある日、警察官を名乗る男性から交換室に電話が入りました。

「はい。〇〇病院でございます。」といつも通り名乗ると、
 
 
「あの~、お忙しいところスミマセン。
わたくし、〇〇警察生活安全課の田中と申します。」

と、おっしゃった段階で、
今まで受けてきた警察の方とは何だか違う雰囲気の
方だなという印象を受けました。

田中さんはお名前を名乗られてから、
しばらく何もおっしゃらないので、
 
 
「恐れ入ります。どのようなご用件でしょうか?」
とうかがうと、

「あの~、そちらに◇◇◆◆さんとおっしゃる看護師さんはいらっしゃいますか?
その方に繋いでいただきたいんですけど・・・」

「看護師の◇◇◆◆ですね?どちらの部署の看護師でしょうか?」

交換室では名指しの場合、基本的に本人にお繋ぎするのですが、
この病院の看護師は200名以上在籍しているので、
部署が分からないとすぐにはお繋ぎができないのです。
 
 
「ぶ・ぶ・ぶ・部署は、わ・わ・わ・分かりません。」

「それでは、外来の看護師でしょうか?病棟の看護師でしょうか?」

「そ・そ・そ・それも、わ・わ・わ・分かりません。」
 
 
いやいやいやいや、それじゃあ、すぐには繋げませんよ~ 
というか、とっても怪しい。。。
 
 
「恐れ入りますが、田中様。どのようなご用件でしょうか?」

「はい。あ・あ・あ・安否確認です。
 ◇◇◆◆さんと、もう2週間以上も連絡が取れなくて心配で心配で・・・」
 
 
む・む・む・ストーカー?
 
 
「田中様?確認をするのに少々お時間がかかりますが宜しいですか?」

「はい。大丈夫です。お願いしますぅ~~~」(半泣きのような声でした)
 
 
電話を保留にして、看護師リストを調べます。
大変な作業ですが、時間をかければ確認できます。

「どうか、◇◇◆◆さんの名前がリストにありませんように!」
とお祈りしながら確認すると、、、「良かった~。なかった!」
 
 
念のため、看護師の人事を管理している担当者に確認をしたところ、
やはり◇◇◆◆さんは在籍なしでした。

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「田中様。お待たせしました。確認しましたが、
 ◇◇◆◆は在籍がございませんでした。」

と、自信を持ってお伝えすると、
 
 
「えええ~!おかしいな、おかしいな・・・ ブツブツブツ・・・」

「あの・・恐れ入ります。田中様?」

「あ・あ・あ・あの・・・じゃあ、結婚して苗字が変わったんです!
 きっとそうです!新しい苗字は分かりません!
 調べてください!話をさせて下さい~~~!」

もう、「話をさせて下さい~~~!」の部分は悲痛な叫びでした。

「あの~、もしもし?あなた、さきほど警察官っておっしゃいましたよね?」
と、さすがに言いたくなりました。
 
 
「恐れ入りますが、所属の部署も不明で、
◆◆という下の名前だけではお調べいたしかねます。」
と、はっきりとお断りしたのですが、

もはや田中さんは、
「お願いします。お願いします。調べてください。」
「お願いします。お願いします。話をさせて下さい。」
と、放心状態になっており、本当に不気味でした。
 
 
「少々お待ち下さいませ。」

と、再度、電話を保留にして、
さきほどの看護師の人事を管理している担当者の内線ダイヤルをプッシュして、
 
 
「何度も申し訳ありません。交換です。

さきほど調べていただいた◇◇◆◆さん宛ての電話を架けてこられた方なのですが、
男性で、〇〇警察生活安全課の田中さんと名乗っていらっしゃるのですが、

最初は、『◇◇◆◆さんと、2週間以上も連絡が取れないので、
安否確認をしたい。心配で心配で・・・』とおっしゃっていて、
それ自体がおかしな話なのですが、

◇◇◆◆さんの在籍がないことをお伝えしたところ、

『じゃあ、きっと、結婚して苗字が変わったんです。
新しい苗字は分かりません。調べてください。話をさせて下さい。』
とおっしゃるので、

部署も不明で、下の名前だけではお調べできません。
とお伝えしたのですが、

『お願いします。調べてください。話をさせて下さい。』
と、放心状態になっていて、交換で勝手に電話を切るわけにもいかないので、
申し訳ありませんが、お電話を代わっていただいても宜しいですか?」

とお願いしたところ、
 
 
「結婚して苗字が変った看護師・・・◆◆さん・・・あ~~!
はい。はい。いいですよ。代わります。困りましたねぇ~。ご苦労様でした!」

と、感じ良く電話を代わって下さいました。

その看護師がストーカーやDV被害を受けている場合もあるので、
担当の方が上手に対応して下さったと思います。

自分が同じことをされたら・・・と思うとゾッとします。
個人情報保護って本当に大事ですね!

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