
正倉院
毎年、奈良国立博物館で行われる「正倉院展」は2017年も開催されます。
今年で69回目を迎える正倉院展には、北倉10件・中倉25件・南倉20件・聖語蔵3件の合計58件の宝物が出陳され、そのうち初出陳されるものが10件あります。
正倉院展2017の開催期間と料金と見どころ、図録の購入方法についてお伝えします。
正倉院展2017の開催期間と料金は?
正倉院展2017の開催期間
開催期間:平成29年10月28日(土)~11月13日(月) 全17日
開催場所:奈良国立博物館 東新館・西新館
休館日: 会期中無休
開館時間:午前9時~午後6時 (入館は閉館の30分前まで)
※金曜日・土曜日・日曜日・祝日は午後8時まで
正倉院展2017の観覧料金
●当日チケット
一般:1,100円
高校生・大学生:700円
小学生・中学生:400円
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
※観覧券は、奈良国立博物館の観覧券売場のほか・近鉄主要駅・近畿日本ツーリスト・JR東海ツアーズ・JTB・日本旅行・ローソンチケット[Lコード:59988]・セブン・イレブン・チケットぴあ[Pコード:768-592]・CNプレイガイド・イープラスなどで販売します。
●前売・団体チケット
一般:1,000円
高校生・大学生:600円
小学生・中学生:300円
親子ペア:1,100円
※団体は責任者が引率する20名以上です。奈良国立博物館の観覧券売場で人数を確認後販売します。
※前売チケットは、10月27日(金)まで、奈良国立博物館の観覧券売場・プレイガイド・コンビニエンスストアにて販売いたします。
※親子ペア観覧券は、一般1名と小・中学生1名がセットになった割引観覧券です。前売チケットのみで販売は主要プレイガイドとコンビニエンスストアに限ります。
●オータムレイトチケット(奈良国立博物館観覧券売場でのみ販売)
一般:800円
高校生・大学生:500円
小学生・中学生:200円
※オータムレイトチケットは、月曜日~木曜日の午後4時30分以降、金・土・日・祝日の午後6時30分以降に使用できる当日券です。月曜日~木曜日は午後3時30分より、金・土・日・祝日は午後5時30分より販売します。
正倉院展2017の見どころは?
羊木臈纈屏風(ひつじきろうけちのびょうぶ)[古代の染色技術で作られた屏風]
聖武天皇ゆかりの屏風のうちの一つで10年ぶりに出陳されます。記念切手にも採用された高名な屏風で、大きな巻き角の羊を表したペルシャ風の図様ですが、黄色く染めた絹を使ってろうけち染めの技法で作られており、使われている絹から日本で作られたことが確実視されています。
槃龍背八角鏡(ばんりゅうはいのはっかくきょう)[白銅で作られた中国製の鏡]
中央に表されている亀のお腹には穴が開いていて、ここに紐を通して使ったとみられる鏡は、縁が8枚の花びらのような形になっていて、亀の左右には、絡み合う双龍や雲や山が、下にはオシドリと山をかたどった文様が表されています。中国・唐から海を渡ってきた宝物です。
伎楽面 迦楼羅(ぎがくめん かるら)[仮面劇で使われるお面]
伎楽は中国から朝鮮半島経由で日本に伝わり、奈良時代には、寺院の重要な法会で演じられていました。伎楽で使われるこのお面は、乾漆造りという技法で作られています。今回が初出陳です。
緑瑠璃十二曲長坏(みどりるりのじゅうにきょくちょうはい)[緑色ガラスの杯]
フチに十二のひだがあるため十二曲長坏と呼ばれています。美しい緑色をした楕円形の杯で、チューリップに似た植物やウサギのような動物の文様が側面に刻まれています。
碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)[仏様への捧げ物用の箱]
仏様への捧げ物を入れるためのヒノキで作られた長方形の箱です。美しい青色が鮮やかな蓋の中央には羽を広げた水鳥が描かれていて、側面には鳥や蝶、草花の文様があります。かつて東大寺にあったお堂で使われた品です。
金銅水瓶(こんどうのすいびょう)[エキゾチックな形の水差し]
長細い首と鳥の頭の形の注ぎ口が印象的な水差しです。この鳥は1万円札にも描かれている伝説上の鳥「鳳凰」のようです。銅を叩いて作って色々な部材を組み合わせて金メッキで仕上げています。
琥碧誦数(こはくのじゅず)[仏様にお祈りする際に使う道具]
誦数(数珠)は念仏の時に回数を数えたり、仏様に向かって呪文を称えたり、お祈りの時に手にして使う道具です。琥碧を中心に、紫水晶・真・メノウなどの珠が使われています。東大寺大仏の開眼会に奉納されたことが分かっています。
奈良国立博物館のボランティアによる第69回正倉院展の見どころの解説が期間中毎日行われます。
期間:2017年10月28日(土)~11月13日(月)の毎日
場所:講堂(各回、先着194名様まで)
料金:無料(正倉院展へ入館された方に限ります)
所要時間:各30分(各回、開始の20分前より開場)
実施時間:第1回目:10:00~
第2回目:11:00~
第3回目:12:00~
第4回目:13:30~
第5回目:14:30~
※10月28日(土)・11月4日(土)・11月11日(土)の4回目と5回目は実施しませんのでご注意下さい!
※毎年ご好評につき各回満席になっております。聴講ご希望の方はお早めに講堂へお集まり下さい。
正倉院展の特別協力の読売新聞社のこちらのページに移動して少し下にスクロールすると出陳作品の動画が見れますよ♪
正倉院展2017の図録の購入方法は?
2017年の図録は、奈良国立博物館のミュージアムショップで1200円で販売されます。
正倉院展に直接お出掛けされない方も、会期が始まり次第、通信販売が行われていますので、代引き・郵便振替・現金書留のいずれかの方法で購入できます。
まずは電話かファックスで奈良国立博物館ミュージアムショップまで購入を希望する旨を連絡して下さい。
在庫や送料を確認後、折り返しミュージアムショップから、電話かファックスで購入代金の連絡があります。
●ファックスの注文書と連絡先はこちらからどうぞ。
さいごに
正倉院展は期間が短いため毎年たいへん混雑しますが、二度と見られないかもしれない貴重な作品が出陳されますので、ご興味のある方はどうぞお気をつけてお出掛け下さい♪
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