厚生労働省は加入期間が25年以上ある厚生年金受給権者の平均月額を年齢層別で初めてまとめました。
金額が最も多いのは85~89歳の170,959円で、65~69歳が150,118円、90歳以上は年金の加入期間が短い女性が多いなどの理由で155,788円、60~64歳は基礎年金がない人が多く更に少ない8万8353円でした。
考え方には個人差があると思いますが、現在50代前半の私はこの金額を見て、生きている限り働き続けなければならないと感じました。
派遣社員を中高年が選ぶ理由と派遣社員のメリットとデメリット、派遣社員に定年はあるのか?また、何歳まで働けるのかについてまとめました。
派遣社員という働き方を中高年が選ぶ理由とは?
中高年と呼ばれる40代から50代前半くらいまでの方の就職活動では、大きく分けて、収入を重視してフルタイムの仕事を探す場合と、子育てや介護をしながら、あるいは習い事などの趣味の時間を確保しつつ時短で働ける仕事を探す場合があります。
フルタイムの仕事を探している中高年の中には正社員を希望する方もいらっしゃいますが、注目されているのは派遣社員という働き方です。
5年以上継続して勤務している派遣社員が直接雇用を申し込むことができる労働契約法は、定年退職後に再雇用された方にも適用されるため、シニアでも派遣社員という働き方を選ぶことで正社員になれるチャンスがあるのです。
派遣社員のメリットとデメリットは?
派遣社員のメリット
・スキルや経験を仕事に生かせる
・正社員になれるチャンスがある
・正社員に比べて雇用される確率が高い
・スキルアップできる仕事に就くことが可能
・未経験でも様々な職種にチャレンジできる場合がある
・勤務日数や曜日、働く期間や時間数や時間帯、休日などを選べる
・アルバイトやパートよりも時給が高めに設定されていることが多い
・短期契約で実績を作れば、長期契約の仕事を紹介してもらえる場合がある
このように、派遣社員のままずっと就業する方もいれば、登録した派遣元に紹介された派遣先で仕事の実績を積み、スキルアップをしてから正社員として就業するというプランを持っている方もいます。
また、中高年の強みとなる専門職での豊富な経験のある方が、派遣元の社員として派遣先に常駐する常用型派遣に登録することができれば、理想的な職場環境が得やすい上に雇用が不安定になる心配もありません。
しかも、派遣先の企業での就業期間が終了しても、派遣元の会社との雇用関係は継続しているため、新しい派遣先の企業に派遣されるまでの間も給与を受け取ることができます。
派遣社員のデメリット
・正社員に比べて収入は少なめになることが多い
・正社員に比べて任せられる仕事の範囲が限られる
・契約期間内でも雇用期間が短縮されてしまう場合がある
・登録型派遣の場合は雇用期間が基本的には最長3年しかない
一家の大黒柱である世帯の収入を担う中高年の方が登録型派遣を選ぶ場合は、年齢が高くなればなるほど選べる仕事の数が少なくなるという現実があるため、上記のように雇用が不安定になるというデメリットがあります。
派遣社員の定年退職は何歳?
定年退職とは、事業主の負担を抑えるために正社員の高齢化を防ぐ制度です。
正社員に著しい問題がない限り、事業主が正社員を解雇することはできませんが、事業主側の都合で正社員を解雇する場合は、解雇に伴う手当てや相応の給料を支払う義務があるなど、正社員の雇用は手厚く保護されているのですが、正社員が高齢になっても雇用し続けることは、事業主側に大きな負担がかかってしまいます。
高齢になって仕事の能率が落ちたにもかかわらず、正社員としての給料を払い続けることは、事業主の大きな負担になりますし会社全体にも悪影響が出てしまいます。
このような理由から、ある一定の年齢に達した正社員は自動的に退職するという制度が定年退職です。
正社員の定年退職の年齢は、時代やその企業の考え方によって変化していて、以前まで一般的だった55歳定年制が、高齢化社会に突入したことで見直しが行われ、定年は60歳に引き上げられ、現在では65歳定年制を取り入れる企業も増えてきており、更には、年金支給負担を軽減する目的で70歳定年制を導入しようという動きもあります。
派遣社員に定年はあるの?何歳まで働けるの?
一定の年齢に達すると自動的に退職となる定年退職制度は、雇用期間に定めのない正社員だけに適用される制度なので、雇用期間が定められている派遣社員や契約社員には定年制度は適用されません。
派遣社員に定年はないのですが、人間は誰でも年齢を重ねれば体力や能力は衰えてしまうため、実際のところ、年齢を理由に派遣契約を打ち切られてしまうケースは珍しくありません。
ただし、年齢を理由に派遣社員を解雇することは禁止されているので、派遣社員の能力不足を客観的に証明することができない場合は、事業者側の不当解雇となって、派遣契約は打ち切れないルールとなっています。
さいごに
私自身、50歳を過ぎてからまさかの「お一人様」となり、しばらく引きこもり生活を続けていて体調が万全ではなかったため、まずは「座ってできる仕事」を探しました。
大昔に医療事務の資格は取得していましたが、レセプトコンピュータを使ったことのない50代の私が応募できる求人案件はありませんでした。
異様にストレスが溜まるので、正直、あまり好きではありませんでしたが、複数の派遣会社に登録をして、コールセンターのオペレーターの仕事を通算で約3年間続けました。
派遣社員という働き方は、仕事そのものが苦痛になったり、人間関係が煩わしくなったときに更新しないという選択肢(逃げ道)があるので気が楽でした。
最初に勤めたコールセンターは、就業時の契約内容と大きくかけ離れていた上に、男性上司のセクハラとパワハラに耐え切れず半年でリタイアしました。
その後2年近く勤めたコールセンターは、一定の条件を満たせば定年退職もなく老後は安泰ということだったので、人間関係が良好だったこともあり退職するときにはかなり迷いました。
私が退職した8ヵ月後に、まだその職場で勤務している先輩から「コールセンターが、半年後に家賃の安い東北に移転することになっちゃったから、オペレーター達みんな困っちゃってるわよ~」と連絡がありました。
こんなケースは稀だとは思いますが、定年退職のない契約社員になれることには魅力を感じていましたが、そのためには東京から東北に引っ越さなければなければならないので、8ヵ月前に、無理して仕事を続けずに退職して良かったと思いました。
ですが、50代ではまだ職を転々とすることができていますが、60代・70代になって健康であったとしても、採用してもらえるとは限らないので老後がとても不安です。
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