閃輝暗点という病気をご存知ですか?
今から10年以上も前のことですが、私はある朝突然、小学1年生の子どもを小学校に送り届けた帰り道にこの症状に襲われました。
最初は、目に見えている道路や景色の右下あたりがモヤがかかったようになり始め、その状態があっという間に全体に広がり、さらに銀色のギザギザした光のようなモノが現れて、ぼんやり&チカチカした視界全体が、私が歩く振動に合わせたように揺れて、目を開けても閉じてもギザギザの光は見えていて、10分ほどの距離ではありましたが、家に辿り着くまで大変でした。
後日、病院の眼科に行き、この症状が閃輝暗点ということを知りました。
なぜ閃輝暗点が起きるのか?閃輝暗点やその後に起こる片頭痛は防ぐことはできるのか?についてまとめました。
片頭痛の前兆のギザギザの光の正体は何?
私の見え方は、全体的にモヤがかかったような背景に、ノコギリのふちのような、ギザギザした形の銀色の光が点滅するものです。
人によっては、モザイクがかかった状態だったり、光線のような幾何学模様だったり、ドーナツ状にキラキラと光るものだったり、虹色に輝くガラス片のように見えたり、稲妻のような光の波が視界の隅に広がるように見えたり、と、色々な見え方があります。
そして、この状態が去ったあとに、吐き気や嘔吐を伴う、激しい片頭痛が3時間前後続くこともある。(人によっては2~3日間)という症状は共通なようです。
私はこの症状が出始めたとき、総合病院内の入院患者さんが利用する、院内テレビ・金庫・冷蔵庫や、インターネット環境の管理や、プリペイド式のテレビカードを管理する仕事をしていました。
週1回、このテレビカードの販売機から売上金を回収し、銀行に入金するという仕事も含まれていました。
テレビカードの残枚数と千円札の枚数を数え、誤差がないことを確認する作業の途中で、閃輝暗点の症状が出てしまったことがあります。
毎週100万円を超える金額だったので、枚数が数えられなくなり本当に慌てました。
病院内に常駐しているのは私だけなので、責任者に電話連絡をしようとしたのですが、会社から支給されているPHSの、プッシュボタンの数字だけでなく、プッシュボタンそのものが見えないのです。
症状が治まるのを待って、責任者に連絡を取り、事情を説明し、集金と入金は翌日で良いということになりました。
責任者に、なるべく分かりやすく自分の症状と状況を伝えたつもりなのですが、
「視界がぼやけてしまって、さらにギザギザの光が光っていて、カードやお札を数えることができません。しばらくすると視界は正常になるのですが、すぐに吐き気と激しい頭痛が襲ってくるので、申し訳ありませんが本日の集金はできません。」
と説明されても、恐らく、責任者は、「なんのこっちゃ???」と思ったことでしょう。
責任者は「閃輝暗点」という名前は知らないようでした。
この症状は体験した方にしか分からないと思います。
職場の上司や先輩や同僚に、この症状を理解してもらえずに、苦しんでいる方が少なからずいると知りました。
私はペーパードライバーなので運転はしませんが、この持病があって、車を運転の仕事をしている方は、危険極まりないと思うのですが、どのようされているのでしょうか?
片頭痛の前兆に起こる症状は閃輝暗点
閃輝暗点は目の症状として現れますが、目そのものの病気ではありません。
私も眼科を受診してしまったのですが、大学病院の眼科医に、「閃輝暗点という症状だと思います。今のところ、原因も治療法も分かっていない病気です。精密検査をするなら神経内科か脳神経外科ですが、検査をしても、はっきりとココが悪いからこういう治療をしましょうと、原因が分かることは稀です。様子を見てからの受診でも良いと思いますよ」と言われ、それ以来受診していません。
最近になって、別な症状が気になり、脳MRIと脳血流シンチグラフィーの検査を受けたのですが、閃輝暗点の症状があることも医師に伝えましたが、検査結果には特に異常は見られませんでした。
閃輝暗点の原因は?
閃輝暗点⇒片頭痛の原因は、「脳の血管の収縮と拡張」とされ、物を見る中枢がある後頭葉に、血液を送っている血管が、何らかのきっかけで痙攣を起こし、血流が減少するために閃輝暗点が起こり、痙攣が治まって血管が開くと、血液が大量に流れ込むため片頭痛が起きます。
閃輝暗点の症状を誘発するきっかけ
閃輝暗点の症状を誘発するきっかけは、ストレス・緊張がほぐれた・喫煙・避妊用ピル・飲み物・食べ物などが症状を誘発する原因と考えられます。
大きなストレスがかかると、血管が収縮し、緊張がほぐれると、収縮していた血管が拡張します。
脳の血管が収縮したり拡張したりするときに、周囲の神経を刺激して閃輝暗点の症状が起こりやすくなります。
食べ物では、チーズやチョコレートやナッツ類、飲み物では、紅茶やコーヒー、赤ワインなどのアルコール類なども閃輝暗点を誘発するきっかけになるようです。
閃輝暗点の症状が起きる前に、いつもと変ったことがなかったか、何を食べて何を飲んだかを、メモに残しておくと、閃輝暗点⇒片頭痛を引き起こすきっかけが見つかるかもしれません。
私の場合はチョコレートが原因となる場合が多いと分かったので、食べる回数や量を減らしてからは、症状が出る回数も減りました。
閃輝暗点が起こったときの対処方法
閃輝暗点が始まったら、アイスノンや熱さまシートなどを準備して、額や上まぶた(目)を冷やすという方法もあります。
可能であればそのまま眠ってしまえばかなり楽になりますよ♪
また、閃輝暗点が始まったら、後頭部をマッサージすることで、ひどい頭痛や吐き気からは開放されるようになりました。
片頭痛と閃輝暗点の治療法はあるの?
片頭痛は、閃輝暗点の症状が出た後、血管収縮作用のある薬を服用すると、ある程度は軽減できますし、閃輝暗点そのものを予防するには、
血管拡張作用のある薬を使うという方法もありますが、毎日服用しなければならず、副作用として吐き気や目まいを伴うことがあるので、予防のために薬を使うことはあまりおすすめはできません。
稀にですが、中年の方の場合、頭痛を伴わない閃輝暗点が見られる場合は、脳梗塞・脳腫瘍・脳血栓が原因である可能性があるので早めに受診しましょう。
サプリメントの「亜鉛」や「マカ」で症状が軽減したという方もいますし、ピップエレキバンやプチシグマなどの磁気治療具を両方のこめかみに貼っておくことで、発作の回数をかなり減らすことができたという方もいますので、体質に合うか合わないかも含めて、試してみてはいかがでしょうか?
さいごに
閃輝暗点は、もともと片頭痛の持病のある方がなりやすい、とも聞きますが、私自身は片頭痛の持病はありませんでした。
片頭痛の持病の有無にかかわらず、脳の血行不良が、閃輝暗点の主な原因となるようです。
10年前と同じく、現在もはっきりとした原因や根本的な治療方法はまだ分かっていないので、生活習慣や食生活を見直して、なるべく症状が出ないように予防しましょう!
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