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よろしかったでしょうか?という言葉の違和感の正体は?

よろしかったでしょうか? 暮らし/衣・食・住
よろしかったでしょうか?
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よろしかったでしょうか?
 
 
今どきの話し言葉の中で、嫌いな言葉ランキング第1位は「~でよろしかったでしょうか?」なんですよ。

私もこの言葉を投げかけられると「ん?」と、何ともいえない違和感を覚えてしまいます。

いきなり「~でよろしかったでしょうか?」と相手に聞くのはNGなのですが、一度、お互いに話した内容に対する確認のために使う場合は、間違っていない、ということを掘り下げてみたいと思います。

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「~でよろしかったでしょうか?」に違和感はありませんか?

ファストフード店やファミリーレストランで品物を注文したあと、店員が「ご注文は、~~でよろしかったでしょうか?」と、注文を繰り返すことがよくありますが、なぜ「~~でよろしいでしょうか?」と言わずに「~~でよろしかっでしょうか?」と過去形にするのかと違和感を覚えます。

「よろしいでしょうか?」という言葉は、お客様や上司などに許可をもらうときや、内容が正しいかどうかを確認するときに使います。

一方、「よろしかっでしょうか?」は、過去にもらった許可が今でも有効かどうかを確認するときや、過去に相手から言われた内容の認識が正しいかどうかを確認するときに使います。
 
 
半年ほど前に、私は、派遣会社に派遣登録をしに行ったときに、担当の女性社員がいろいろと説明をしてくれたのですが、すべての言葉の最後に必ず「~でよろしかったでしょうか?」をくっつけて話すので、その回数が20回を超えたあたりから、いい加減イライラしてきて「いやいやいや・・・全部、今、初めて聞いた話ばかりなのに、なぜ過去形にするんですか~~~?」と言いたくなってしまいました。

言葉が口からこぼれないように我慢しましたが、担当の女性社員が電話応対をするわけではないと分かっていても、コールセンターの仕事をコーディネートする派遣会社だったので、こんなおかしな言葉遣いをする人に会社説明をさせるなんて、と、かなりイメージダウンした記憶があります。

「~でよろしかったでしょうか?」を確認のために使う場合は間違いではない

「~でよろしかったでしょうか?」という言葉の使い方を、ファミリーレストランの店員とお客さんのやり取りを例にとって見ていきましょう。
 
店員:「ご注文はお決まりでしょうか?」
お客さん:「ハンバーグセットとコーヒーをお願いします。」
店員:「ご注文を確認させていただきます。ハンバーグセットとコーヒーでよろしかったでしょうか?」
 
この会話での「よろしかったでしょうか?」の言葉の意味は、
 
「(私があなたから聞いた注文は)ハンバーグセットとコーヒーでよろしかったでしょうか?」
「(私はあなたの注文をちゃんと聞いていましたが、確認のため)ハンバーグセットとコーヒーでよろしかったでしょうか?」
 
となり、確認しているのは、注文をしたお客さんに対してではなく、注文を受けた店員さん自身の認識に対してなのです。
 
お客さんが既に注文した内容に対して、店員さんの認識を再度確認していると理解できれば、「よろしかったでしょうか?」という言葉を使ってもあまり違和感は感じないのではないでしょうか?
 
 
ですが・・・
 
お客さんは、ハンバーグセットと一緒にコーヒーを飲みたいと思っているのに、「コーヒーはいつお持ちしますか?」とも聞かずに、いきなり、
 
店員:「コーヒーはお食事のあとでよろしかったでしょうか?」
 
と、言った場合はどうでしょうか?
 
この場合は、違和感を感じるのではないでしょうか?
 
 
先日、私は、子どもたちとスイーツ食べ放題のお店に行ってきたのですが、その前日に長女から、「明日の早い時間ならスイーツ食べ放題のお店にいけるよ♪ 新宿店と池袋店、早い時間に予約が取れればどっちのお店でもいいから予約しておいて!」とLINEが送信されてきたので、新宿店に予約をしました。
 
私:「予約が取れたよ。新宿店でよかった?」
 
長女「了解!有難う♪」
 
という経緯でスイーツ食べ放題のお店に行ってきました。
 
 
親子の会話なので、「~でよろしかったでしょうか?」という言葉は使いませんが、前日のやり取りがないのに、私が勝手に「新宿店に予約したからね。それでよかった?」では不自然ですよね?
 
「~でよろしかったでしょうか?」は、あくまで、両者の間で一度確認したことについての、再度の確認表現として使うのであれば違和感は少なく、間違った言葉の使い方ではないとされています。
 
 
私が、コールセンター専門の派遣会社の女性社員に感じた違和感とイライラは、こちらが初めて聞く内容なのに、既に説明済みであるかのように「~でよろしかったでしょうか?」という言葉を連発されたことにあったのだなと納得できました。

さいごに

とはいえ、レストランの店員さんが、注文を確認するたびに、わざわざ「私があなたから聞いた注文は、〇〇と△△でよろしかったでしょうか?」とは説明しないので、どうしても間違った言葉なのではないかと感じてしまいますよね。

なにしろ、「~でよろしかったでしょうか?」は、嫌いな言葉ランキング第1位に輝いてしまっているので、業界全体で「~でよろしいでしょうか」に統一してしまえば、不快に感じる人が減るのではないかと思うのですが、流行り出してしまった言葉を封じ込めるのは難しいことなのかもしれないですね。

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