胃カメラの検査を初めて受ける人は、「苦しくないか?痛くないか?オエッとならないか?」ということが心配なのではないでしょうか!?
私も4~5年前に、胃の痛みがずっと続いていて、初めて胃の内視鏡検査を受けることになり不安だったので、検査を受けたことのある何人かの知人に感想を聞きまくったところ、皆さん、口を揃えて「あんなモノ(検査)、屁のカッパだよ!」と言うので、「な~んだ、そうなのね♪」と、リラックスして検査を受けようとしたのですが、当日になって前処置を受けている段階でオエオエを連発してしまったので、最終的に鎮静剤を使ってもらうことになりました^^;
※屁の河童の意味は、容易・たやすい・とるに足らない・何ら困難や苦痛を感じない・特に問題にしていないという意味で使われ、「へっちゃらだよ~」などとも言いますが、改めて調べると不思議な言葉ですね!?
胃カメラ検査に鎮静剤を使うメリットや注意点についてまとめました。
胃カメラ検査に鎮静剤を使うメリットとは?
胃カメラ検査ってどんなことをするの?
胃カメラ検査は、上部(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査とも言われていて、口または鼻から内視鏡を挿入し、食道・胃・十二指腸に異常がないかどうかを観察する検査です。
検査前日の夕食は、午後9時までに軽く摂り検査が済むまでは飲食はできませんが、水だけは摂ることができます。
降圧剤などの内服薬を飲んでいる場合は、事前に主治医に相談してください。
胃カメラ検査当日の流れ
今回は、口から内視鏡スコープを入れる検査当日の流れについて記載します。
・前処置として、ガスコンという白い液体の消泡剤を飲んで胃の中をきれいにします。
・次にキシロカインビスカスという喉の麻酔薬を3~5分間、喉に溜めたあと、病院によって異なりますが、麻酔薬を吐き出すかゆっくり飲み込みます。
・必要に応じて胃の運動を止める薬を注射する場合もあります。
・検査室のベッドで、左側を下にして横向きに寝ます。
・病院によっては、キシロカインスプレーで喉の麻酔を追加する場合もあります。
・マウスピースを口にくわえて、内視鏡が口から挿入されて、検査が始まります。
※通常検査は5~10分前後で終了しますので、首・肩・喉の力を抜いて、唾液は呑み込まずに口から外に出して、ゲップは極力我慢します。
・検査が終わったら、診察室に呼ばれるまで待合室で休みましょう。
・撮影した画面を見ながら検査の結果を聞きます。
※組織を採取したり、ポリープを切除した場合は、検査結果は後日聞くことになります。
胃カメラ検査に鎮静剤を使わないデメリットは?
胃カメラ検査に鎮静剤を使うメリットをご紹介する前に、鎮静剤を使わない場合(通常の検査)のデメリットについて記載します。
鎮静剤を使わない場合は、内視鏡検査が始まると、患者さんは、胃の中をカメラでよ~く観察してもらうために、空気または炭酸ガスでパンパンになった胃の膨満感に耐えつつ、ゲップを出さないように我慢しなければなりません。
もう、そんな状態のときには、「誰も私に触らないで!そっとしておいて!」と言いたくなりますが、検査なのでそうはいきませんよね!?
ゲップを出さないようにしているその口から、今度は内視鏡スコープが入ってくるのですからたまりません!
さらに、喉の奥から食道を通過するときに、内視鏡スコープを押し出そうとする嘔吐反射で、「オエッ、オエッ~~~」っとえずいてしまう人が多いです。
これは、人間の身体に備わった正常な反応なのですが、オエッ、オエッは涙が出るほど辛いですよね。
検査時間は通常、約10分ほどですが、内視鏡スコープが食道を通過した後も、検査中はず~っと喉にスコープの圧迫感があるので、スコープが取り除かれるまでは違和感があって気持ち悪いままです ◝(๑⁺д⁺๑)◞՞
お医者さんも慣れているとはいえ、患者さんが苦しんでいると、胃の中に十分な空気や炭酸ガスを送り込むことが難しくなり、病変があるかないかの観察だけで済まさなければならなくなる場合もあります。
胃カメラ検査に鎮静剤を使うメリットは?
「毎年、胃カメラ検査を受けているから、ゲップを我慢したりオエッとならないコツを掴んだよ!」という人や、私の知人のように、「胃カメラ検査なんて、屁の河童だよ y(^ー^)yピース!」という患者さんなら必要はないかもしれませんが、内視鏡検査がトラウマになってしまうほど苦痛を感じる患者さんの場合は、鎮静剤を使ってもらえばリラックスして検査を受けることができます。
胃の中に空気や炭酸ガスをたくさん送り込むのは、胃壁のヒダとヒダの間を十分に広げて、ヒダの隙間に隠れている病変を見逃さないために必要不可欠なことなのですが、鎮静剤を使用しない通常の検査だと、患者さんの苦痛が大きかったり、無意識にゲップが出てしまい、空気を十分に入れることが難しくなります。
鎮静剤を使用すると、患者さんはウトウトとまどろんだ状態になることで不安や緊張が和らぐので、胃の中に空気や炭酸ガスを十分に入れてもほとんど苦痛を感じずに、胃壁のヒダとヒダの間を十分に広げることができるので、見逃しの少ない慎重な観察を行うことが可能になります。
胃カメラ検査に鎮静剤を使う注意点
胃カメラ検査を楽にしてくれる鎮静剤ですが、薬なので、使用するときの注意点はいくつかあります。
・検査後に鎮静剤の効き目が切れるまで、約1時間程度、安静にしてから帰宅する。
・検査後は、車の運転を避ける。
私が胃カメラ検査を受けたときは、病院まで徒歩で往復したのですが、若い頃、肛門から大腸にバリウムを入れてエックス線撮影をする注腸という検査を受けるのに、うっかりバイクで病院に行ってしまったことがあります。
ブスコパンという腸の動きを止めるための注射の副作用で、病院の帰りはずっと目がチカチカしていたので、超低速運転で帰宅した覚えがあります。
これから検査を受ける方は、危ないので、検査後に車やバイクに乗らないように気をつけてくださいね!
胃カメラ検査に使う鎮静剤は麻酔ではないんですよ♪
「胃カメラ検査で苦しむのは嫌だから麻酔を打ってもらいたいけど、全身麻酔だから心配だわ~」という声を良く聞きますが、鎮静剤は麻酔ではないんですよ♪
鎮静剤を使うと寝ている状態になることから、全身麻酔というイメージがありますが、正確にはウトウトした状態になるだけです。
鎮静剤の注射をする病院もあれば、点滴をする病院もありますが、いずれも使用したあと、30分~1時間くらいでウトウトからはっきりと目が覚めるので、全身麻酔に比べるとかなり安全です。
以前、帝王切開の手術を2度受けたことがありますが、脊髄麻酔で赤ちゃんを取り出してもらった直後、血圧が下がって気持ち悪くなってしまったので、全身麻酔を使ってもらいました。
開腹手術のせいなのか、全身麻酔のせいなのかは分かりませんが、しばらく具合が悪かった記憶があります。
同室だった人は、帝王切開の手術中に暴れて頭を振ってしまったそうで、麻酔が覚めてから1週間、酷い頭痛に悩まされていました。
全身麻酔と鎮静剤は違うので、安心してくださいね♪
胃カメラ検査中に急遽鎮静剤を使うことになった私の体験談
検査前日まで緊張せずに済んだので良かったのですが、単細胞な私は、「胃カメラ検査は大して辛くないよ♪」という知人の話を鵜呑みにして、何にでも個人差があるということをすっかり忘れていました。
私が診てもらった病院では、胃カメラ検査の前に確実に麻酔を効かせるために、2つの麻酔を受けることになっています。
1つ目の喉の麻酔のキシロカインをシュッシュとスプレーされただけで「ウエッ、ウエッ~~~」、2つ目の喉に溜める麻酔薬が効いてきたあとに、そのドロッとした麻酔を飲み込むときに、派手に「オエッ、オエッ~~~」を連発してしまいました。
もちろん、涙もちょちょぎれましたよ~ o(;△;)o
看護師さんが気を利かせて、お医者さんに「前処置でこの状態だから、内視鏡スコープを飲むのは難しいのではないでしょうか?」と伝えてくださったので、お医者さんは「可哀想に。最初から眠らせてあげれば良かったね。」といいながら、鎮静剤を注射して下さいました。
私の場合は、ウトウトを通り越して爆睡してしまったらしく、看護師さんの「終わりましたよ~♪」という声で目が覚めました。
内視鏡スコープを見た記憶がまったくないまま検査をしてもらえたので、前処置でえずいただけですみました。
検査が終わってしばらく待合室で休んだあと、診察室に呼ばれて「癌や潰瘍などの異常はありませんでしたよ」と、結果を聞かされました。
「異常なしは良かったけど、どうして胃が痛いんだろう?」と思っていたところ、後日、病院から連絡がありました。
胃の内視鏡検査のときに、胃の組織を採って調べたら、「ヘリコバクターピロリ菌」が発見されたとのことで、処方された除菌薬を飲んでからは、胃はまったく痛まなくなりました^^
さいごに
私は普段、歯ブラシでうっかり喉の奥を突っつかない限り、歯磨きをするときに、特に「オエッ」っとえずいたりはしなかったので、あんなに嘔吐反射が強いなんて自分でも意外でした。
私が検査を受けた病院は個人のクリニックだったので、お医者さんがすぐに鎮静剤を打ってくれましたが、大きな病院だと難しいかもしれません。
初めて、胃カメラ検査を受ける方で、私のようになってしまうのが不安な場合は、「状況によっては鎮静剤を使ってほしい」と、診察のときにお医者さんに希望を伝えておけば、対応してくれると思いますよ♪
一番、良くないのが、胃カメラ検査を受けることが嫌で、具合が悪いのに病院で診てもらうのを先延ばしにすることです。
この記事のタイトルに目を留めていただいたということは、あなたも胃腸の調子が悪いのではないですか?
4~5年前に胃が痛かったときはピロリ菌が原因でしたが、今回、私はずっと胃が痛かったのに、胃カメラを飲むのが嫌で半年も放置していました。
幸い、腸の動きを良くする薬で胃の痛みは回復しつつありますが、父親が胃癌で胃の全摘手術を受けていたことを、つい最近になって思い出して「これが重篤な結果だったら手遅れになっていたかもしれない!」とかなり慌てました。
必ずしも胃カメラ検査をするとは限らないので、胃腸の調子が悪い場合は、まずは病院を受診することをオススメします!
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