面接や履歴書を書くときに、応募先の企業の名称で悩んだ経験はありませんか?
私は前職で、相手の企業に対して御社という言葉を使っていたので、履歴書の志望の動機欄にも御社と記入したのですが、正しくは貴社でした。
「ん?じゃあ履歴書に御社と書くのは間違いなの?」と疑問に思ったので、御社と貴社の違いや使い分け方についてまとめてみました。
御社と貴社の意味と使い分け方は?
私は50代で再就職をするにあたって、御社と貴社は使い分けるものだということを初めて知りました。
履歴書の本人希望記入欄の注意に、「特に給料・職種・勤務時間・勤務地・その他についての希望などがあれば記入」と書いてあったので、空欄のままで良いのか、それとも「特になし」と書くのか迷ってしまい、調べてみたところ、空欄や「特になし」はNGとなっていて、特に希望がない場合は、「貴社規定に準じます」や「貴社規定に従います」と記入すると書かれていたのです。
履歴書の本人希望記入欄の上の項目の、志望の動機欄には「御社の・・・」と志望理由を記入してしまったので、慌てて「貴社の・・・」に訂正しました。
御社と貴社では意味が違うのでしょうか?
すでにお仕事をされている方は、自分の会社のことをへりくだって「弊社」と言いますよね?
それとは反対に、相手の企業に対しては、敬意を込めて御社や貴社と表現します。
御社と貴社は意味は全く同じなのですが、使い分けるポイントは、【御社=話し言葉 貴社=書き言葉】というように、言葉を使う場面が違うと覚えておけば問題はありません。
私のように何度も何度もエントリーや面接を繰り返しているオバチャンでも、御社と貴社を言い間違えたり書き間違えたりしたことで、「あ~~~もうダメ!また不採用だわ~~~」と凹んでしまうので、慣れていない方は、面接で緊張している上に、言葉づかいに気を取られてしまうと、言いたい内容を忘れたり、しどろもどろになってしまう可能性が高いですよね。
御社と貴社の使い分けは難しくはありませんので、もう少し詳しく一緒に見ていきましょう♪
御社と貴社の違いは「話し言葉」か「書き言葉」かの違いだけ
就職活動の面接のときや、就職してから相手の企業の方と会話をするときには、話し言葉の「御社」を使い、エントリーシートや履歴書のほかにも相手の企業宛ての書類には全て、書き言葉の「貴社」を使います。
意味は同じ言葉なのに、なぜ御社と貴社を使い分けるのでしょうか?
その理由は、貴社には[記者][汽車][帰社]といった同音異義語があるため、口頭で「きしゃ」と言っても、相手を混乱させてしまう可能性があることから、ビジネス会話で聞き間違えを防ぐために、貴社よりも同音異義語の少ない御社が話し言葉として広まったとされています。
面接をしてもらうときは、書き言葉の貴社と書いた履歴書を先に提出するので、あとは話し言葉の御社に集中すれば大丈夫ですよ^^
御社と貴社 会社以外の呼び方は?
私が専門学校を卒業して最初に就職したのは小さなクリニックだったので、履歴書や職務経歴書には「〇〇医院に正社員として入社」ではなく、「〇〇医院に正社員として入職」と書いているのですが、このように、職種によってその呼び名も異なってきます。
応募先の企業が会社であれば、御社や貴社ですが、会社以外の組織や団体には、話し言葉=口頭と書き言葉=文面では、どのような名称を使うのかを見ていきましょう。
・店舗:口頭⇒御店 文面⇒貴店
・銀行:口頭⇒御行 文面⇒貴行
・郵便局:口頭⇒御局 文面⇒貴局
・図書館:口頭⇒御館 文面⇒貴館
・協会:口頭⇒御協会 文面⇒貴協会
・NPO法人:口頭⇒御法人 文面⇒貴法人
・財団法人:口頭⇒御財団 文面⇒貴財団
・△△法人○○会:口頭⇒御会 文面⇒貴会
・病院(医療法人):口頭⇒御院 文面⇒貴院
・〇〇協同組合:口頭⇒御組合 文面⇒貴組合
・省庁:口頭⇒御省・御庁 文面⇒貴省・貴庁
・△△法人○○機構:口頭⇒御機構 文面⇒貴機構
・弁護士事務所:口頭⇒御事務所・御所 文面⇒貴事務所・貴所
・学校法人:口頭⇒御校・御学園・御園 文面⇒貴校・貴学園・貴園
履歴書などの文面を考える場合は調べてから書くことができますが、面接官と直接会話をするときにどのような名称を使えば良いか迷ってしまった場合は、「〇〇財団様」というように、「様」をつければ失礼にはならないので安心してくださいね♪
さいごに
すでに提出してしまった履歴書に御社と書いてしまったとしても、決して失礼にあたる言葉ではないので、そのことが原因で不採用になることはまずないと思いますよ♪
ある会社の新入社員さんが、取引先の会社宛てのメールの文面に「貴社」と入力し、その文章で良いと上司にもOKをもらった上で送信したのに、取引先の会社の方から上司宛てに「長いお付き合いをしているのに貴社は無いでしょ!?よそよそしいんじゃないの?」という内容の電話がありました。
この新入社員さんはすぐに上司に呼ばれて「今後は、この会社宛てのメールの文面は御社にするように」と言われ凹んでしまいました。
新入社員さんが送信した文面にミスはなく、先方の認識と一致しなかったというだけの話なので、「こういうパターンもあるのだな」くらいに覚えておけば経験値が上がるので凹む必要はまったくありません。
不採用続きだった私もようやく仕事が決まり、来週から新入社員として研修を受けます。
年齢が高いだけで、まだまだ知らないことがたくさんあるので、仕事以外にも若い方から色々なことをどんどん教わりたいと思っています。
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