
シミができるメカニズム
ある日突然、出現するシミ。
私の右のこめかみには1cm弱の濃いシミと、8mm弱の薄いシミが仲良く並んでいます。そして、手の甲にもたくさんのシミができていて、何をするにも視界に入ってくるので、サヨナラしたくて色々と試してみたのですが効果がありませんでした。
今回は、シミの種類と治療法とシミを薄くする通販で販売されているクリームの効果についてご案内します。
シミの種類と治療法
シミができるメカニズム
紫外線が細胞の中にある核に届くと核の中にあるDNAが破壊され、皮膚癌を引き起こすことがあります。そのため基底層のメラノサイトは、メラニン色素を産生し、真皮に紫外線が届かないようにブロックしています。
新陳代謝による分裂を繰り返すことにより、不要となった肌の細胞が垢として自然に剥がれ落ちる仕組みをターンオーバーと呼ぶのですが、メラニンはターンオーバーによって排出されます。
ターンオーバーの周期は加齢とともに乱れるためにシミができやすくなるので、できるだけ紫外線を浴びないように工夫することが大切なのですが、日傘をさしたり日焼け止めクリームを塗ったりと、予防をしてもできてしまったシミはどうしたらよいのでしょうか?
シミの種類と治療法
一度できてしまったシミを薄くしたり、消したりすることはできるのでしょうか?
一括りにシミと呼ばれている皮膚の変化には、実は様々な種類があり、シミの種類によって治療法も異なってくるため、どのような種類のシミなのかを診断することがシミの治療で最も重要なことです。
老人性色素斑

こめかみの老人性色素斑
お見苦しくてすみません。私の右のこめかみのシミの画像です。老人性色素斑は顔面にできる代表的なシミです。加齢による表皮細胞の機能低下が原因。メラニン色素の産生亢進と表皮ターンオーバーの遅延というアンバランスのために表皮内にメラニン色素が留まってしまった状態です。小さな円形の薄茶色のシミが徐々に大きくなり、色も濃くなっていくのが特徴です。
老人性色素斑に適した治療法は、レーザー・ハイドロキノンを代表とする塗り薬、広範囲に多く出現しているものに対してはIPL・補助的に飲み薬などです。
脂漏性角化症

手の甲の脂漏性角化症
こちらは私の手の甲の画像です。老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)ともいいます。また老人性(涙)。体中どこにでもできます。老人性色素斑と同様に、加齢による表皮細胞の機能低下が原因で、表皮ターンオーバーの遅延により、表皮を構成するケラチノサイトという角化細胞が古くなって垢となって剥がれ落ちるはずが、堆積してしまい表皮の厚みが増した状態です。
脂漏性角化症に適した治療法は、炭酸ガスレーザー・液体窒素、などです。
そばかす
遺伝的な要因でメラニン色素が過剰に作られることが原因。5歳ぐらいから、鼻のつけ根~両頬にかけて小さなシミがたくさんでき、年齢とともに増加していき、思春期に色が濃くなりますが、二十歳を過ぎると徐々に色は薄くなっていきます。
そばかすに適した治療法は、レーザー・IPL・ハイドロキノンを代表とする塗り薬など。
肝斑(カンパン)
30~40代の女性に多く見られるシミで、ホルモンバランスの異常により、過剰にメラニン色素が作られてしまうことが原因で、顔面の頬骨に沿って左右対称性に出現し、正常な皮膚との境界がはっきりとしたシミです。
肝斑に適した治療法は、L-システイン・ビタミンC・ビタミンE・グルタチオンなどのトラネキサム酸を代表とする飲み薬や、ビタミンC誘導体・レチノイン酸などのハイドロキノンを代表とする塗り薬。
以上、4つ例をあげましたが、他にもたくさんの種類のシミとその治療法があります。素人考えだと、シミができる原因も同じように思えますが、実際には微妙に違うようですね。
シミを薄くする市販クリームの効果とは?
ドラッグストアなどでは、シミに効果があると謳われている飲み薬・塗り薬・シミ取りクリーム・美白化粧品がたくさん販売されています。
また、通信販売でも様々なクリームが販売されています。
・TVで紹介されたシミが剥がれ落ちる薬用ホワイトニングクリーム
・芸能人も愛用している、皮膚科医が開発したシミの消しゴム
・重曹とひまし油が原料のシミ取りクリーム
などが、人気が高いようです。
シミが剥がれ落ちる薬用ホワイトニングクリームに関しては、TVで放映されたためか、品切れ状態で現在2ヶ月先まで購入できない状況です。自身や周りの方にシェアするためか、転売目的かは分かりませんが、まとめ買いをする方が多いようですね。
皮膚科医が開発したシミの消しゴムに関しては、悪くはないけれど誇大広告なのでは?という声もあります。
レーザー治療までは考えていませんが、私もシミに悩んでいるので、クリームを塗るだけでシミが消えるのなら試してみたい気持ちはありますが、今までの失敗から、メディアやアフィリエイターに煽られ過ぎている商品には、すぐには飛びつかないと決めています。
重曹とひまし油が原料のシミ取りクリームは、原料がはっきりしていますが、危険性がまったく無いわけではありません。ただ、エドガー・ケイシー療法とのことなので「試してみようかな?」と検討しているところです。
さいごに
市販薬や通販で購入したクリームではシミが薄くなるなどの効果を感じられなかったという声も良く聞きます。効果がなかっただけならまだ良い方で悪化してしまう場合もあるので、自己判断をしないで、経験豊富な医師に相談することをおススメします。
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