頻尿や残尿感が膀胱炎の場合とそうではない場合の原因と治療法は?

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頻尿や残尿感の原因と治療法は?
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頻尿や残尿感の原因と治療法は?

頻尿や残尿感の原因と治療法は?


さっきトイレに行ったばかりなのに、またすぐに行きたくなる頻尿や、尿が出切っていないような残尿感は不快ですよね!?

頻尿や残尿感と聞くとすぐに思い浮かぶ病気は膀胱炎ですが、膀胱炎以外の病気でもこれらの症状が現れることもあります。

頻尿や残尿感などの症状が、膀胱炎の場合と膀胱炎ではない場合の原因と治療法についてまとめました。

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頻尿や残尿感が膀胱炎の場合の原因と治療法は?

頻尿や残尿感の症状があると何度もトイレに行きたくなるので、通勤や通学の往復や、仕事中や授業中などトイレに行くことが出来ない状況はとても辛いですね!?

膀胱炎の症状は?

排尿するときや排尿の終わりに痛みを感じ、排尿しきれていない残尿感があり、排尿の回数が多くなる頻尿の症状が現われ、尿が濁っていることに気づくことが多くあります。

排尿後にトイレットペーパーが薄いピンク色になったり、尿が赤くなる血尿が見られる場合もあります。

膀胱炎だけでは発熱の症状はみられませんが、発熱が伴う場合は、腎盂腎炎や、男性では前立腺炎の合併症が考えられます。

頻尿や残尿感が膀胱炎の場合の原因は?

膀胱炎の原因には、細菌と細菌ではないものがありますが、細菌感染が原因の膀胱炎がほとんどです。

通常は細菌が膀胱に入ったとしても、膀胱粘膜の防御機能や、排尿によって洗い流される自浄作用の働きで、膀胱炎になることは少ないのですが、冷え・便秘・性交・疲労・ストレスなどの条件が重なることや、トイレの回数を減らそうと、排尿を無理に我慢したり、水分を控えることでも膀胱内に細菌が留まって増殖することで膀胱炎になりやすいです。

女性は男性に比べて尿道が短く、尿道括約筋の働きが弱いため、細菌が尿道から膀胱に侵入しやすく膀胱炎になりやすいのです。

膀胱炎の検査と治療方法は?

軽い膀胱炎の場合は水分を多めに摂ることで、排尿とともに細菌が排出されて自然に治ることも多くありますが、別な病気が潜んでいる可能性もあるため医療機関の受診をお勧めします。

膀胱炎が疑われる場合は、中間尿を採取して、タンパク・糖・ケトン体・潜血反応の一般尿検査を行いますが、膀胱炎の場合はタンパクや潜血反応が陽性に出ます。

膀胱炎の原因となる細菌の種類は、大腸菌がもっとも多く、ブドウ球菌・腸球菌・変形菌などもあり、膀胱炎の治療には、通常、その細菌をやっつける抗生物質が使われます。

細菌感染以外の膀胱炎には、ウイルス感染による急性出血性膀胱炎やアレルギー反応によるアレルギー性膀胱炎があります。

受診した診療機関によっては、一般尿検査のほかに尿を遠心分離機にかけて成分を調べる尿沈渣を行う場合もあり、顕微鏡で細菌を同定して適切な薬剤が処方されます。

急性膀胱炎の場合は、内服薬の服用で2~3日で症状が落ち着く方がほとんどで、自覚症状がなくなって尿検査で炎症反応が陰性になっていれば投薬を中止できます。

慢性膀胱炎の場合は、通常使われる抗生物質が効かないこともあり、日数をかけて尿培養検査を行って薬剤感受性を見ながら薬剤を選択しなおすこともあります。

頻尿や残尿感の症状が膀胱炎ではないの場合の原因と治療法は?

 
次に頻尿や残尿感などの膀胱炎に似た症状のある、代表的な別な病気の原因と治療法を記載します。
 

前立腺肥大症(男性のみ)

症状
 
昼間頻尿・残尿感・尿が途中で途切れる・急に尿意を催して漏れそうで我慢ができない・尿の勢いが弱い・腹圧をかけないと尿が出ない・夜間頻尿
 
原因
 
前立腺が肥大する原因は、加齢のために男性ホルモンなどの性ホルモンに変化が起こることと考えられています。50歳で30%、60歳で60%、70歳で80%、80歳では90%の男性に症状が見られます。
 
治療
 
水分の摂り方を含む食生活などの生活指導や投薬治療が行われます。
 
尿を出しやすくしたり、男性ホルモンの作用を抑えて前立腺を小さくしたり、漢方・植物エキスなどの治療薬があります。
 
投薬治療を行っても症状が改善せず、血尿・腎機能障害などが発生した場合は手術を行なうこともあります。

神経因性膀胱

 
症状
 
頻尿・尿失禁・尿が出にくい・排便や性機能にも支障がある
 
原因
 
脳卒中・脳梗塞・痴呆・パーキンソン病・脊髄小脳変性症・脊髄損傷・腰椎間板ヘルニアなどの病気やケガが原因で、脳や神経がダメージを受けて、脳から膀胱や尿道への指令の伝達が正常にできなくなることで起こります。
 
治療
 
脳卒中・脳梗塞・痴呆・パーキンソン病・脊髄小脳変性症・脊髄損傷・腰椎間板ヘルニアなどの疾患の治療とともに、膀胱の働きを促進したり、膀胱と尿道の神経協調を改善する薬剤を使用しても効果が見られないときは、尿道カテーテル留置や間欠的自己導尿を行う場合もあります。
 

前立腺炎(男性のみ)

 
症状
 
頻尿・残尿感・排尿痛・会陰部から睾丸にかけての痛み
 
原因
 
20~30代の男性がかかりやすい疾患で、尿道から大腸菌・腸球菌クラミジア・マイコプラズマなどが前立腺内に入り込み、増殖して炎症を起こします。
 
疲労やストレスなどで体力が落ちて、前立腺の抵抗力が弱くなることで細菌に感染しやすくなり前立腺炎になります。
 
慢性的な前立腺炎は、血行障害が原因の場合があります。
 
治療
 
原因となる細菌に対する抗生物質や抗菌剤、前立腺の腫れやむくみを取る薬剤などの投薬治療をします。
 
原因となる菌が見つからない場合は、こまめに排尿するのではなく膀胱にしっかりと尿が貯まってから排尿をしたり、生活習慣を見直すことで症状が改善することもあります。
 

骨盤臓器脱(女性のみ)

 
症状
 
・膀胱が下垂することによる、尿失禁・頻尿・排尿困難
 
・直腸が下垂することによる、便秘・排便困難
 
・子宮が下垂することによる、陰部が引っ張られているような感じ・陰部の異物感や重苦しい感じ
 
上記の骨盤臓器脱で共通して認められるのは、横になると症状が軽減することと、午後になると調子が悪くなることです。
 
原因
 
経産婦の約半数がいずれかの骨盤臓器脱を生じるとされるほど多い疾患で、更年期以降の女性に多く発症します。
 
出産・肥満・慢性の咳・便秘、排便や排尿時にいきんだり、重いものを持ち上げたりするときに、腹圧が上がって骨盤底に強い負荷がかかることや、加齢・閉経などによる骨盤底の筋肉が衰えて内臓が支えられなくなることが原因となります。
 
治療
 
腹圧をかけて排尿や排便をする習慣のある方は、限界まで排尿を我慢してからトイレに行くとスムーズに排尿できるので、症状が出る前にこのようにクセを直すことで骨盤性器脱の予防になります。
 
すでに症状が出ている方は悪化すると手術とリハビリが必要になるので早期受診をお勧めします。

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